1歳前後のお子様向けに”ぬいぐるみのバイオリン”を作ってます!
Creema(クリーマ)というハンドメイド系のマーケットで、バイオリンのぬいぐるみを販売しています。nizcolon(ニツコロン)という作家名です。
ありがたいことに、すでにいくつかご購入いただいたりして嬉しい限りです!
ご購入いただいた皆様
ありがとうございます〜♪
自分で言うのもなんですが、このバイオリンとってもかわいい!
いろいろ試行錯誤して作ってきましたが、最新版はなかなか良い出来になってると思います。
7,800円は…ちょっと高いですが、ひとりで手縫いで作ってますのでご理解くださいね。
もともと娘のために作ったフェルトのバイオリン
うちの娘が1歳になるころ、バイオリンを習わせたくてせっせとこんなぬいぐるみを作りました。
夢で「娘はバイオリンを弾くぞ」というお告げがあったのよ…
妻はピアニスト、そして妻の両親はバイオリンを弾いてまして、一般人の私からしたら結婚してから急にクラシック音楽や弦楽器が身近な存在になりました。
義母のところに通ってくる子供たちの使ってる「分数バイオリン」なる小さなバイオリンがかわいくて、自分の子供にはバイオリンをやらせたいな〜と以前から思っていたわけですが、いくら小さな楽器といってもせいぜい3歳用(1/16)。大人にとっては小さいけど1歳児が構えることはできないし、だいたい幼児に大切な楽器を持たせて、投げ飛ばされたりしたらたまったもんじゃありません。
そこでおもちゃのバイオリンを探してみたら1/64というバイオリンを発見!
アメリカのebayで見つけて、たしか価格は3千円ほど(送料のほうが高かったと思います)でしたがお取り寄せしました。ほぼA4サイズ(笑)
でも実際は「お土産品」みたいな楽器で、演奏することは不可能じゃないけど、ちょうどいい弦はないし、調律するのが異様に大変だったり、実用性はほぼ皆無な楽器でした。ただ写真のとおりケースが付いてて、驚くことに背負えるようなベルトもついてるんです。そんな訳で実はとてもお気に入りのコレクションのひとつになっています。
で、やっぱり幼児には持てないよね…っていうことで、我が家の家訓「無いものは自分で作る!」に則ってバイオリン制作プロジェクトが発足しました。
ちなみに日本で売っている玩具のバイオリンはけっこう大きいです。弓で弾くと音が出るようななんちゃってバイオリンはターゲットが小学生なんでしょうね。1/8サイズのバイオリンくらいの大きさですね。残念!
評判上々!バイオリンぬいぐるみ
娘のために作ったバイオリンのぬいぐるみ第1号が完成して以来、実はいくつかぬいぐるみのバイオリンを作りました。
ひとつはバイオリンの先生をやっている方に見せたら「すごーい!欲しい!もうひとつ作ってくれませんか?」と頼まれまして、1/64のバイオリンも「お金出すから取り寄せて!」ということでぬいぐるみと1/64バイオリンをセットでお渡ししました(笑)
「生徒たちにすごく好評でね!必ず触って帰る子とか居るし、レッスンについてきた下の子に持たせてあげると喜んで弾いてたりして(笑)」
なんていう話を聞けて嬉しくなったりしました。
それとは他に、友人に出産祝いとしていくつか作って差し上げました。
赤ちゃんとバイオリン〜♪なんかいいでしょ?
ちなみにうちには猫が2匹いますが、猫にも好評(笑)!猫たちはどちらかというと弓のほうが好きですね。今日も写真を撮ろうとして準備していたら弓だけ消えてて、探したら猫が引きずっておりました。
はじめてバイオリン制作のみちのり
娘のためのバイオリンを作るため、とりあえず100均のフェルトに手書きで当たりを取ってバイオリン(の形のクッション笑)を作ってみたけど、どうにもしょぼくて気に入らないものでした。
そこでIllustratorでストラディバリウスの設計図をトレース(笑)して、型紙をプリントアウトして、フェルトに貼り付けて裁断!。パーツごとにフェルトの色を変えて、手縫いでちくちく縫い合わせて第1号の「はじめてバイオリン」が完成しました!
フェルトって、実は細かく正確に切るのが大変なんです。カッターナイフでは切れないのでハサミかローラーカッターで切ります。それでもf字孔(バイオリンのfの字形の穴)はむずかしくて、はじめは彫刻刀で切ってましたね。丸刀で押し切りすると結構思い通りにカットできます。
新兵器その1
こちらは以前アップしたバイオリンの制作風景です。制作手法でいうと第2世代といったところでしょうか。。。
動画の撮影ということもあって、ノンストップで6時間!!ですね。しかも実はこのあとに弓も作らなきゃいけないので+3時間くらいかかりますね。
第2世代の新兵器は下の2つ。『眉毛バサミ』と『ヒーティング・ツール』です。
曲線が多いバイオリンの裁断では、大きなハサミでバッサリ切るとうまくいかないんですよね。そこでいろいろ試してたどり着いたのが「眉毛バサミ」。
鼻毛バサミのほうが先端が丸くなってて安全なんですが、やっばり細かい裁断をするには先が細いほうがいいです。型紙に沿ってチョキチョキ切るのには刃が短くてちょっと反ってるのがいい感じなんですよね。
「ヒーティングツール」はまさに新兵器!
おそらく仕組みというか、もの自体はハンダゴテそのものなんですが、先端がいろいろ変えられます。ナイフだったり千枚通しだったり鉤爪だったり、熱で溶かしてカットできる素材のためのカッティングツールです。
化繊(ポリエステル)のフェルトは熱で簡単に切れます。切れると言うより溶けます。溶けてしまうので切り口はほつれにくいですが、ちょっと飴状に固まります。
そして机やカッターマットの上で使うと、木が焦げる。マットが溶ける。溶けたフェルトが下に張り付いて取れない。などなど問題が起こりまくるので、ガラス板の上で使います。
といってもなかなかご家庭に丈夫で何しても良いガラス板はないので、百均で購入したガラス製の額縁を使いました。大きめの鏡とかを使うのもいいみたいです。
新兵器その2
そして現在、第3世代の新兵器登場です。ハイテク機器を導入しました!
家庭用のレーザーカッター「FABOOL Laser Mini」です。すごいです!すばらしいです!画期的です!新時代の幕開けです!まさかこんな時代が来ようとは思ってもみませんでした。
レーザーカッターとしては全くのエントリーモデルで、対応できる大きさやレーザーの出力はいまいちとはいえ、バイオリンを作るためにフェルトをカットするには十分なツール!完璧です。
まあ実はレーザーの種類によっていろいろクセがあり、このモデルの場合は…
- 白いものは切れない
- 色が薄いものはカットに時間がかかる
- 30cm以上の大きさは切れない
などなどありますが、正確に切れる!細かい設計が完璧に反映できる!これはすごい進化です。
よく見ると、カットしたパーツの周囲に点々と穴が空いていますが、なんと縫い目のひとつひとつまで計算してカットしているんです。以前までは縫い合わせるパーツを押さえてひと針ひと針目分量で針を刺していて気がつくと縫い始めより縫い目の幅が大きくなってしまったり、例えば表板と側板を縫う時に2つのパーツがちょっとずつずれてしまって縫い終わった時に側板が足りない(余る)なんていうミスも多かったですが、この縫い穴をつけたことで…
- 縫い目が揃う
- パーツ同士がずれなくなった
- 指に針を刺さなくなった
そう、あらかじめ穴が空いているので先端が尖った針を使う必要がなくなり、指に刺さらない先端を丸めた針を使って縫えるようになり、怪我をしなくなったんです。
糸巻き部分の設計も、より本格的になりました。胴体部分の表板と裏板をつなぐ側板や、新型の糸巻きのように丸い部分を帯状の布で繋ぐ場合、縫い目がずれて斜めにシワができがちで、素人にはなかなかうまく縫うことができないのですが、この針穴ガイドができるようになったことで何も考えずにひたすら針を通すだけで縫い進むことができるようになったんです。
もしバイオリンのぬいぐるみを自分で作ろうと思っている方は、ぜひレーザーカッターを導入することをオススメします(笑)
CMつくっちゃいました
と言うわけで、今回ご紹介している「はじめてバイオリン」もかれこれ10年以上のビッグプロジェクトになってきました。
一応、この商品の”売り”をおさらいしておきますと…
- 1歳前後のお子様が正しいフォームで構えることができるサイズ
- 投げても踏んでも壊れないフェルト製
- バイオリンの魅力的な形状をそのまま再現したぬいぐるみ
- とにかく本物ソックリ!ちっちゃくてかわいい
と言うことで、0〜1歳のお子様に最適な知育玩具、音楽学習の第1歩となるすばらしい商品であると確信しております。
つまり、小さなお子様をお持ちの方にはもちろんですが、出産祝いのギフトとして、バイオリンの先生はじめ音楽関係の方への贈答品、お子様の写真を撮る際のかわいい小物として、お部屋のインテリアとしても最適な商品となっております(笑)
うちの娘も「はじめてバイオリン」のおかげでこんなに成長しました!
tokyo2020ではドラクエの指揮をしてますよ
以上、最後までご覧いただきましてありがとうございました〜!