ポスターの描き方(小学生向け)

3年生の娘が地元の運動会のポスターコンテストで金賞をもらいました(拍手!)。受賞の記念にお父さん視点で子供がポスターの描く時に「どんなアドバイスをするべきか」をご紹介します。

5時間ぶっとうしで描いて1日で仕上げてしまいました!

この記事は筆者の経験を基にした個人的な意見・感想です。
パパ

“ポスター”ってなんのことかわかる?

にっちゃん

運動会をお知らせするんでしょ?

パパ

そのとーり

ポスターの基本

「ポスター」とは、催事などを告知する目的の掲示物です。今回は「○月○日に運動会がありますよ」というイベント告知が目的です。

しかし、子どもポスターコンテストは「お絵かきコンテスト」的な要素が大きい。体裁は「ポスター」ですが、審査側は「子どもらしい絵」が描いてあってほしいのではないかと思うのです。

・告知内容をハッキリと描く

子どもらしい絵

絵でいう “子どもらしさ” と言えば「のびのび」とか「元気な」と言ってもらえる絵でしょう。大切なのは大きく画面いっぱいに描かれていること。

それから単純であること。輪郭がはっきりしていて明快であることが好まれます。

・画面いっぱいに大きく描く
・輪郭をはっきり描く

画材を選ぶ

大きく輪郭をはっきり描くにはクレヨン+水彩絵の具が向いています。

クレヨンは油性のものを。着色を水彩絵の具でするので「水で洗える…」タイプではないほうがいいですよ。

それとポンキーペンシル発色が良くて黒の上から描いてもよく見えます。白(別売)もあると便利ですよ!

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モチーフ(題材)選び:人物を描こう!

子どもの描くポスターの題材には、必ず「人物」をいれることを強くオススメします。

ポスターのモチーフは「直球勝負」が一番。運動会であれば「競技をしている人物」の絵を描くのがいいでしょう。

パパ

今年は何の絵を描く?

にっちゃん

リレーなんかいいんじゃない?

パパ

それじゃつまらないよ。防災ゲームにしたら?

にっちゃん

いいねぇ

工夫する点は「どの競技をやっている人物にするか」という事。この運動会で特徴的な競技ってなんだろう?という視点で子どもと一緒に考えてあげましょう。

今回の娘の描いたポスターは「防災ゲーム」という競技をモチーフにしました。これは「火」と書いてあるボードに、「水」に見立てた紅白の玉をバケツで飛ばして倒すという、消防団一押しの町内会オリジナルの競技です。こういった「そこにしかないもの」があれば積極的に選んでいくと良いでしょう。

・人物を描く
・特徴的なモチーフを選ぶ

ポスターを描こう2

エスキースを描く

モチーフが決まったら「エスキース(下絵、スケッチ)」を描くようにしましょう。いきなり本番用の画用紙に描きはじめちゃいけませんよ!


エスキースは大きく描く必要はありません。この段階では大きさよりも子どもがイメージしやすい事が大切です。彩色も必要ありません。

画材はなんでもいいですが、手直ししやすいものがベターです。鉛筆が無難ですがホワイトボードも便利です。我が家では写真にある「JIKKY」という磁気メモボードを愛用しています。

タイトルなどの文字情報のことは考えずに、自由に描いてもらってください。

・エスキース(下絵、スケッチ)をしよう

文字のレイアウトを決める

使えそうなエスキースができたら、絵とタイトルその他、ポスター全体のレイアウトを決めましょう。この作業も直接画用紙にではなくコピー用紙や落書き帳などで行うといいでしょう。

子どものポスターではお絵かきが重要と書きましたが、絵がのびのび描けている事と文字情報の見易さは両立できます。

・絵の要素をできるだけ大きくスペースをとる
・絵を邪魔せずタイトルを大きく配置できる場所を探す
・詳細情報は隙間に配置

エスキースの絵をよく見て、タイトルをどう配置すればいいか親が考えてあげましょう。奇をてらわずに具体的に指示すれば良いと思います。ただ、言った通りに描くかどうかは子どもに任せましょう。

・レイアウトは大人が考えてあげる

画用紙に”アタリ”をつける

いよいよ画用紙に描いていきます。でもまずは鉛筆で薄く”アタリ”をつけるだけにしましょう。

レイアウトを基に、タイトル、絵の位置、詳細の位置をおおまかに軽いタッチでマークします。親がさっと場所だけマークしてあげると後の作業がスムーズです。

文字は子どもが書けそうならガイドラインだけ、無理そうなら薄く描いてなぞらせてもいいでしょう。

・アタリは大人が鉛筆でマークしてあげる

線の下描きをする

ここからはすべて子どもに任せましょう。

はじめにタイトルから描きます。ポスターのタイトルはゴシック体が基本。鉛筆で薄く字を書いたところに輪郭線をつけていくようにゴシック体にします。

つぎに日付や場所などの文字情報を描きましょう(大人が書いたものがあればそのままでいいです)。

続けて絵の輪郭を鉛筆で描きます。あとでクレヨンでなぞるのであまり細かい線を描かないように注意してあげるといいです。

この手順がポスターの出来を左右します。時間をたっぷりかけて描かせてあげてくださいね。

・タイトルはゴシック体
・輪郭線は細かく描かない
・時間をかけて描きましょう

クレヨンで輪郭を描く

下描きが済んだらクレヨンで輪郭を描きます。ここでもはじめに文字から描いていきましょう。

タイトルのゴシック体は輪郭線を丁寧に。線だけで済ませる詳細の文字は色付きで描きましょう。

メインの人物はクレヨンの黒ではっきりと、しっかりした線で描きます。

・タイトルの輪郭は丁寧に
・細かい文字には色付けを
・人物の輪郭はしっかりした線で

さらにクレヨンで描き込む

輪郭が描けたら、クレヨン等で他の要素を描き込んでいきます。

ここでは万国旗や観客、ボードの「火」や紅白の玉を描き込んでいますね。絵の具で描こうとするとぼんやりしてしまうのでクレヨンポンキーくっきりした線を描いておけば、絵の具で着彩した時に浮かび上がって効果的です。

・細かい要素もクレヨンで描く

ポスターを描こう3

絵の具で色を塗る

しっかりとクレヨンで輪郭が描かれているので、絵の具で「ぬりえ」をするように塗れます。

絵の具での着彩は、できるだけ画用紙の全体を塗ってください。空や地面が塗られていないと未完成の印象を与えます。

クレヨンが絵の具をはじいて浮き上がってくるので、絵の具は水でよく溶いてシャブくして塗りましょう。

人物の着色 “明るく” “わかりやすい” 色を選び、地面や空などの背景“薄く” “淡く” ジャブジャブにうすめた絵の具で塗ると遠近感が出しやすいです。

・画用紙の全体に着彩する
・絵の具はシャブくして、クレヨンが浮き上がるように塗る
・人物は”明るく”、背景は”淡く”塗りましょう

仕上げ

今回はオマケに「白のクレヨン」でタイトルの装飾をしました。さらに人物に汗をかかせるように汗を描いた別の画用紙を切り取って貼り付けました。


パパ

こういうデコるの、好きだよねぇ

にっちゃん

うん、たのしい(笑顔)

・仕上げは子どもが好きなようにデコらせましょう

完成

 

にっちゃん

できたー!どう?すごいでしょ?

パパ

いいんじゃない、ごくろうさまでした

おつかれさまでした!

地元の運動会のポスターコンテスト

今回のポスターは、地元の子どもと家族が参加する町内会の毎年恒例のイベント。2~3週間前に希望者に画用紙が配られ、子ども達が描いたポスターが町内の掲示板に貼られます。

2年前、娘が小学1年生のときにポスターを描いたところ2等の銀賞をいただいて大喜び!

にっちゃん

1年生で賞をもらったのはわたしだけたったよ!

味をしめて、昨年も頑張って描いたのですが掲示期間に台風がきて何枚かのポスターが飛ばされてしまい…

店員さん
主催のひと

今年はポスターコンテストは中止します

にっちゃん

一生懸命描いたのに…残念

ということで今年は絶対ガンバル!と臨んだポスター制作でした。

2016年 銀賞を受賞

2017年 台風でコンテスト中止

ということで、今回は親バカ企画「ポスターの描き方」でした。なにかのご参考になればと思います。ありがとうございました。