Animate CCで作ったiOSアプリがApplication Loaderでアップできない2019.4【AIR SDK 32 Beta】対処法の解説(全図解)

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Appleの仕様変更でAppStoreに送信できるアプリの条件が厳しくなりました。

2019年4月6日現在、この仕様変更の影響で Adobeが正式リリースしている最新版 AIR 32 SDK を使ってパブリッシュしたiOSアプリ(ipa)が、App Store にアップロードできない状況になっています。

アプリがAppStoreに送信できない!

Appleの仕様変更の影響を受けて、更新したいiOSアプリのアップロードができなくなりました!

エラーITMS-90725: “SDKのバージョンの問題。このアプリiOS 12.0 SDK 構築されました。AppStoreに送信されるすべてのiOSアプリは、Xcode 9以降に含まれるiOS 11 SDK以降で構築される必要があります。 2019年3月、App Storeに送信されるすべてのiOSアプリは、Xcode 10.1以降に含まれる iOS 12.1 SDK 以降で構築されている必要があります。」

エラーでアップできなかったipaファイルは、Adobe Animate CC で組んで、最新のリリース版 Adobe AIR 32 SDK (32.0.0.89) でパブリッシュしたものでした。AIR SDK は Adobe の DOWNLOAD ADOBE AIR SDK からダウンロードしたものです。

しかし現在、最新版の AIR 32 SDK でパブリッシュしたアプリは、Application LoaderでAppStoreに送信する際にエラーになります。このAIR 32 バージョンのリリースノートを見ると iOS 12.0 SDK が使われていると書いてありますが、Application Loader のエラーを読むと「iOS 12.1 SDK 以降」でパブリッシュする必要があります。

パパ
パパ

なんだとー!最新版なのにiOSのバージョンが追いついてねーじゃん!
アドビしっかりしろよな!!

 

エラーの原因は ADOBE AIR SDK

Adobe では正式リリース版の Adobe AIR SDK をダウンロードする DOWNLOAD ADOBE AIR SDK の他に…

開発中のベータバージョンの AIR SDK がダウンロードできる「Adobe Lads Download」というサイトがあるのをご存知でしょうか?

Adobe Labs Downloads

このサイトでは正式リリースではないものの、最新バージョンのSDKをダウンロードする事ができます。

パパ
パパ

運が良ければ、ここで解決策になるSDKが見つかる場合があります。

 

最新ベータ版の内容を確認する

とりあえず Adobe Labs Download にアクセスしてみましょう。
https://labs.adobe.com/downloads/air.html

では念の為、現時点での最新ベータバージョンについてのリリースノートを確認してみましょう。

「 iOS SDK Upgrade 」という項目に“AIR Runtime is now built with iOS 12.1 SDK”(AIR ランタイムは iOS 12.1 で構築されます。)とありますね。

パパ
パパ

あ〜助かった。iOS 12.1 SDK になってるー!
これでなんとか App Loader で送信できるようになるかもしれないな!

 

対処法:AIR 32 Beta (32.0.0.109) を使ってパブリッシュ!

今回は運良く(?)iOS 12.1 SDK にアップグレードされた AIR SDK が見つかりました。早速 Animate CC に組み込んでパブリッシュし直してみましょう。

1. AIR 32 SDK & Compiler Beta をダウンロードする

では Adobe Labs Download に戻って、AIR SDK をダウンロードします。

ここで間違えて AIR Beta InstallersAIRのインストーラーを選ばないようにしましょう。選ぶのは Download AIR SDK & Compiler for Mac OS X です。

ここですね(笑)↑
今回の AIR 32 SDK Beta のファイルサイズは 493.6MB、ウチの環境ではダウンロードに数分かかりました。

ダウンロードしたSDKのデータを開く

Adobe Labs Download からダウンロードしたファイルを開きます。

ダウンロード・フォルダに AIRSDK_Compiler.dmg が保存されている

ファイル名はAIRSDK_Compiler.dmgです。ディスクイメージというタイプのファイルですね。このファイルを開くとデスクトップに「AIR SDK」というディスクが現れます。

デスクトップに現れた「AIR SDK」

このディスクの中を開くと、けっこう沢山のデータが入っています。データの合計で1.31GBあります。

Animate CC のフォルダの中に AIR SDK の中身をコピーする

ダウンロードしたファイルから現れた「AIR SDK」の中身を Animate CCフォルダにコピーします。

Animate CC のフォルダに「AIR32beta」というフォルダを作る

コピーする前に、データを入れるフォルダを準備します。アプリケーションの中の Adobe Animate CC フォルダ(現在使っているバージョン)を開き、その中に新規フォルダを作ります。フォルダ名はなんでも構いませんがAIR32betaとしておきます。
※実は AIR SDK の置き場所はどこでも構いませんが、ここに置くのが一番わかりやすいのではないかと思います。

Animate CC に作ったフォルダの中に、ディスク「AIR SDK」の中身全て選んでコピーします。

Animate CC に AIR SDK を追加する

ディスク「AIR SDK」のデータがコピーできたら、Adobe Animate CC を起動します。

Animate CC が起動したら「ヘルプ」メニューから「Adobe AIR SDK を管理…」を開きます。

「Adobe AIR SDK を管理」ダイアログが開いたら、追加(+)ボタンをクリックします。

そして アプリケーション / Adobe Animate CC フォルダから、ディスク「AIR SDK」のデータをコピーしたAIR32beta」フォルダを選択します。

そうすると、以下のように新しい AIR SDK が追加されます。今回のバージョン番号は 32.0.0.109 となっていました。

これでダウンロードした AIR 32 SDK Beta使える状態になりました!

 

新しい AIR SDK でパブリッシュする

これまでの手順を踏む事で、パブリッシュのプロパティのターゲットとして新しい AIR SDK を選択できるようになります。

ターゲットに「AIR 32.0.0.109」が増えています

ターゲットのプルダウンメニューにAIR 32.0.0.109 for …」が3つ追加されていますね。ここで「AIR 32.0.0.109 for iOS」を選択します。

最後に、アプリをパブリッシュするために「アプリケーション設定を編集」するレンチボタンをクリックします。

distribution(配布用)の証明書とパスワード、プロビジョニングファイルをセットし、iOSデプロイタイプで「Apple App Store」を選択してパブリッシュ!

これで、iOS 12.1 SDK で構築した IPAファイルが完成します。

Application Loader でAppStoreに送信する

パパ
パパ

ベータ版の AIR SDK でパブリッシュしたアプリをリリースするのもちょっと気が引けますが、この際細かいことは言えないですね。

新しい AIR SDK でパブリッシュした IPAファイルを選択して「送信」ボタンをクリックします。

AIR 32.0.0.89(現在、最新の正式リリース版)でパブリッシュしたアプリの時は、この段階でエラーメッセージが表示されてしまいましたが…

AIR 32 SDK Beta(32.0.0.109で作ったIPAは無事にApp Storeに追加できました。

App Store Connect でビルドの追加をする

今回私が作ったアプリは、App Store Connect上でも新バージョン(1.2.3)として無事、ビルドの追加まで進む事ができました!

今回のエラー問題は、Adobe Labs のベータ版のおかげでなんとか乗り切る事ができました。首の皮一枚で繋がった感じです。とはいえApp StoreにリリースしているアプリがBeta版のAIR SDKで作られているっていうもの、なんというかいい状況ではないですよねぇ。
もうしばらくすれば正式リリース版のAIR SDKもiOS 12.1 SDKに対応すると思います(だってそうなってないとApp Storeにアップロードできませんからね)
まあ新バージョンの正式リリースがあったらAppStore版はちゃんとアップデートしておきたいところですね。

Adobeさん、がんばってくださーい!

パパ
パパ

Animate CC で iOSアプリを作ってる人って、いったいどのくらい居るんでしょうね?

Animate(旧Flash)vs Appleの仕様変更

今回のようにAppleによる仕様変更によって、Animate CC(旧 Flash)で開発した iOSアプリがリリースできなくなる状況って、実は珍しい事ではありません

iPhone5sのCPUに描かれたアップルマークです

私がFlashのAIR for iOSでアプリを作り始めた当時(2013春)から、これまでに私が経験しただけでも、32bit→64bit に移行する時だったり、120×120のアプリアイコンが必要になった時だったり etc.. いつもいつも AIR SDK のアップデートが追いつかず、辛い思いをしてきました。

パパ
パパ

アップルって、今だにFlashの事が大っ嫌いなんだろうな…

もう随分古い話ですがAppleがFlashでできたサイトを排除して、みるみるFlashが廃れていった時期がありました。もうFlashも終わりかな?とさえ思った時期もありました(今はAnimateになっちゃって実際に消えちゃいましたけどね)。

最近ではAnimate CCでiOSアプリを作るための情報がどんどん減っている感覚がありませんか?どのページを開いても古い情報ばかりになってしまっています。

仕方ないのかもしれないけど、まだ使っていきたいんでアドビさん!がんまりましょう!これからもよろしくお願いいたします。

 

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