今回は以前買った中国製の格安4kビデオカメラの分解動画をアップしました!
以前Amazonで購入した中華4kビデオカメラ ビデオカメラ。
※同じ製品はなくなってしまいました
画質(特に色合い)も音質もダメダメな中華4Kビデオカメラをダメ元で分解して調整してみました!いろいろ面白かったけど…結局は使えないなぁ(残念)
今回の動画の見どころ
約2万円で4K動画が撮影できる格安ビデオカメラ…日本のメーカーの4Kビデオカメラは安くても6~10万円する市場にあって実に壊滅的な価格です。
しかし実際に使ってみると「安かろう悪かろう」な状況満載。これまで何度か実用チャレンジを試みてきましたが、どうにも『使えない』製品です。
分解の目的:レンズを表出させてピントを調節する!
このビデオカメラ、オートフォーカスではありません。なんと焦点固定…つまりピント合わせができないカメラです。
「はぁ?意味わかんない」という方のために解説をすると、このビデオカメラは初めから“無限遠”という状態にピントが合わせられた状態で作られていて、カメラから1メートルほど離れた場所から遠景までの全てがボケずに撮影できるセッティングになっているという事なんですね。
カバーを外してレンズを表出させる
本体のカバーを外して、レンズを覆うカバーを外すとレンズが現れます。
オートフォーカスのレンズがついたビデオカメラの場合は、ピントを調節するための機構がレンズ周りにいろいろ付いていますが、このカメラの場合つくりは単純です。
レンズはM12マウントと呼ばれるねじ込み式のホルダーに収められています。レンズを回転させるとイメージセンサーとの距離が変化し、ピントの調整が変化します。そこで製造時にピントを“無限遠”に調整してそれ以上ピントが変わらないようにボンドなどで固定してしまいます。
このボンドを強引に削り、レンズが回転できるようにします。
レンズをズームレンズに交換してみる
このkenuo4kに採用されているレンズはM12という規格でマウントされたレンズでした。この規格は工業用のカメラ、監視カメラ、アクションカメラなどでよく使われる規格です。
中国製で焦点固定のビデオカメラ…となると、案の定このM12レンズだったかぁー!っていう感じです。こうみるとちゃっちいですよね。
たまたま、アクションカメラに使おうと思って購入したM12のズームレンズが家にあったので、試しに付けて動かしてみました。
当然ですがレンズはぴったり設置できました。ズーム機能も(ピント合わせに苦労しますが)ちゃんと動きました。
しかし出力された映像は色がめちゃくちゃ。このカメラには暗視機能がついていて、通常モードでの撮影には『赤外線カットフィルター』が必要なのですが、レンズを変えてしまうとフィルターが付けられないためピンクに染まった妙な画像になっていまいます。
今回の挑戦は空振りとなってしまいました
カメラのピントを調整して、以前よりも性能アップを計りたい。
ズームレンズを搭載して光学ズームで4k撮影したい。
どちらの計画も結果的には叶いませんでした。ピントについてはもともと狂っていたわけでもなく調整したところで以前とあまり変化はありませんでした。
レンズ交換も、可能性は見出したものの、暗視モードの弊害のため元のレンズに戻さざるを得ませんでした。
もう少し研究してリトライしてみようと思います
正直、私には暗視機能は不要です。赤外線カットフィルターというものも世の中にはいろいろあるようで、そういうものをつける事で色味の問題がクリアになるのであれば試してみたいなーと思っています。
今回テストしたズームレンズのように光学的に視野角を変えることができて、色調を安定させることができたら使えるシーンはたくさんありそうなので、あきらめずにもう少し研究してみたいと思います。