8. 聴音:大人のための絶対音感への道【練習用ソフトを作っちゃえ!】

絶対音感への道

聴音

自作ソフトを作ろう!

「習うより慣れろ」という大変良い言葉があります。“絶対音感”とはその名の通り“感覚”ですから、いくら理屈をこねても始まりません。そこで“とにかく練習あるのみ”というわけでヒアリングの自主練をはじめることにしました。

ところが、案外ヒアリングの自主練は難しい。ピアノの前に座って、目をつむって鍵盤を叩く(←これって結構難しいんです)。しかも続けてやってるうちに“他の音と比較して‥”つまり相対音感で答え始めてしまっていることに、自分でも気が付きました。ひどいときには「これは“ファ”かな?“ソ”かな?」という感じのときに、鍵盤を見て「あ、やっぱり“ソ”だった(^_^)」なんて、甘チャンな判定で満足してしまう事もしばしば。

こんなことではいけません。練習になりません。だったらいっそのこと「練習用ソフトを作っちゃえ!」。というわけで、音感養成ソフトをShockwaveで作ることにしました。

【絶対音感養成ソフト:基本仕様】
1)ランダムに“音”が出題される
2)鍵盤をクリックして“音名”を答える
これが基本機能です。そしてオマケに‥
3)出題される音の範囲が、自由に設定できる
4)音色が選べる。
5)正解率が表示される
6)出題される音の前に、無関係な音を鳴らせることができる

などの機能を付けました。6)の「前打音機能」は、環境音に左右されて頭の中の“ドレミ”が狂ってしまう癖を見越して、ちょっとハイレベルな練習ができるように追加したものです。それから、いつも自作ソフトを作るときは操作音として「ピコッ」などの音を付けるのですが、今回は“問題”以外は一切音を出さないことにしました。たとえ解答するときに鍵盤を押したときでも‥です。それがヒントになってしまったら意味ないですから。

音感養成ソフトの成果

とりあえずデザインは二の次。欲しい機能をひととおり盛り込んで“音感養成ソフト”の初回バージョンが完成しました。Director(Shockwaveを作るソフトのこと)の新しい機能を使うことで、思ったより苦労しないで作ることができたので、早速、自主練開始です。

「‥‥カチッ」(問題を聴くをクリック)
「ポーン」
「‥‥カチッ」(もう一度問題を聴く)
「ポーン」
「‥‥」

「‥‥カチッ」(“ソ”の鍵盤をクリック)
「正解」
「‥‥」(ニンマリ)

なかなかいい感じです。これなら時間を見つけてちょこちょこっと試すこともできそうです。ちょっと物足りないような気もしないでもないですが、今の自分のレベルにはちょうどいい感じだと思います。
というわけで今日から早速『習うより慣れろ!忘れた頃にちょっと自主練』生活のスタートです!!

このコンテンツは2002年〜2006年にかけて執筆されたものを一部内容を変更・修正して投稿しています。
2006年時点での執筆はここまでで中断してしまいました。
この後も個人的な『絶対音感への挑戦』は続けておりますが、これ以降の状況は追って機会をみてご報告していきたいと思います。
この記事の内容はすべて筆者の経験を元にした個人的な意見・見解です。